今日の年長児道徳授業のテーマは「しっぱい」
子供達にとって失敗という言葉の存在は天敵であるかのように、失敗は嫌だと飛び交う。
ならば、失敗しない方法は?
こう尋ねると
「あきらめないで頑張る」
「最後までやり通す」
「しっかりと練習する」
「ちゃんと考えてやる」
こんな答えが出てきた。
どれも合っているようで違う。
どれだけ練習を積んでも、最後まで諦めないでやり遂げても、失敗することの方が多い。
失敗しない最善策は…
「何もしないこと」
もちろん子供達からは非難轟々。
自分が否定なくても、子供達から否定してくれた(笑)
何もしなければ、絶対に失敗はしない。
でも得られることは何一つない。
そんなことで短い人生を楽しむことなどできるはずがない。
だから、どんどん挑戦して欲しいと子供達に伝えた。
その失敗にも大きく分けて二種類あると思う。
積極的失敗と消極的失敗。
積極的失敗は限りなく成功に近づくが、消極的失敗は成功まで程遠い。
それでも消極的失敗を繰り返して学べば、ちょっと遠回りして近づく。何もしないよりは、まだマシ。
失敗の場面に応じた声かけが、教える立場にある人間にはとても大切なことなのだと、教えていながら学んだ。