最近の若者

言葉を目にすると、だいたいネガティブなお話が出てきます。もちろん世代間のギャップというのはあります。生まれ育った環境や社会情勢が違うわけですから、当然、世代によって「当たり前」が異なるので、そう感じるのでしょう。

ただ、人の悪いところばかりを気にしていて、良いところを見ようとしていないことから、最近の若者の悪いところが気になるのかもしれません。

最近あった出来事ですが、小学生の送迎中のこと。ある学校で遅れがあり、次の学校の子が待っているだろうなとちょっと気持ちに焦りがある時でした。ある学校前にある、押しボタン式の横断歩道に中学生の女の子が今まさにボタンを押そうとしていました。学校近辺の横断歩道ですから、このタイミングで押されると、間違いなく赤だなと思い減速していると、その女の子はチラッとこちらを見てボタンを押すのを待ってくれていました。

車が通り過ぎるまで押してはいけないことではありませんし、マナーとしても確立されていないことでしょう。自分も歩いている時そういうことがあれば、押し止まりますが、中学生がその行動をとったことに驚きました。

なんだか、心がフワッと軽くなりました。

そして、先週末自宅近くの交差点での出来事。お父さんと小学生らしき女の子が交差点で、自分が運転する車が通り過ぎるのを待っていました。こちら側に一時停止があったので、当然止まって歩行者の横断を待っていましたが、進もうとしませんでした。

手を出し「どうぞ」の合図を出してようやく渡りましたが、お父さんは渡る際に会釈をし、女の子は渡り終えたのを確認のため見ていると、振り返って深々と頭を下げてくれました。

なんだか、こちらが申し訳ない気持ちになってしまいます。一時停止がこちら側にあり、歩行者が渡ろうとしている際には止まらないといけません。ですから当たり前のことをしただけなのですが。

世間でいう若い者というのはもう少し上の世代をさしているかと思います。車を運転していて気づいた素敵な小中学生を観て記しておきたいと思いました。今の小中学生がそういう心持ちをしているのであれば、未来は明るいですね。自分も見習っていきます。

2023年6月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : ItoKengo

知好楽

之を知る者は之を好む者にしかず。

之を好む者は之を楽しむ者にしかず。

あるものを知っている人よりも、好んで取り組んでいる人の方が達者だけど、楽しんでいる人には敵わない。という意味です。

今から2500年以上前に生まれた孔子が遺した言葉(論語)の一つです。

この言葉から

「楽しくなるまで頑張る」という自分の考えに繋がり、子供達にもよくアドバイスします。

楽しくなるまでというのは、あっという間に到達するものもあれば、時間を要するものもあります。

何度挑戦してもうまくいかない、または結果がすぐに出ない…など心が折れそうになったり、もう辞めたいという気持ちも起きたりします。そこで挫けない心構えというのが、

『できている自分をイメージする」

ことです。

去年の年末に肘、今年春に肩を筋トレで痛めました。独学(Youtube先生)でやっているので、関節に大きな負荷がかかるトレーニングをしてしまっていました。怪我してから、高重量でやってはいけない方法だったとこれまたYoutubeで学びました。

パーソナルでお願いしてやっていればそんな怪我なく、もっと効率よく筋力UPに励んでいるところなのでしょうが、時間がかかっても自分で習得したいと思う性分なのです。

これはスキーも同じでした。

自分でやっていくからこそ、人のせいにはできないですし、そういった経験が教える場面でも生きてきます。

話を戻しまして…

今のところ、今年の4月以降釣りやスキー以外の日は毎日欠かさずジムに行っています。あまり毎日やるのは良くないそうですが、朝早くに目覚めてしまい今日はどこの部位が痛く無いかななんて考えてしまい、ジムに行ってしまいます。

疲労が蓄積すると筋分解が加速するようです。ですから、筋肉の疲労が残っていないところをやったり、痛いところがない時には有酸素のみという日もあります。

今朝は腕と肩が元気…と思いウォーミングアップをすると、肩が痛くない…これほど調子いいのは3月以来です。上半身の種目はしばらくの間、低重量&高回数しかできなかったので、今日は重量を上げてみました。

すると、以前よりも高重量が扱えました‼️痛みある中でも、コツコツとやってきて良かったです。ようやく効果を実感し、初めて筋トレが楽しいと思うことができました。

好きだから毎日のように通っていますが、これからしばらくは楽しさを感じながらできそうです。そう思えるようになってまだ間もないので、まだ身体に変化は出にくいと思いますが、少しずつ変わっていくことでしょう。

若い頃は必要性を感じませんでしたし、少しやっても全然変化がみられなかったので、好きにも楽しむこともできませんでした。ようやくこの年になって、継続する意思が湧きました。怪我に気を付けながら、地道に筋力UPを続けていきます。

今取り組んでいるもの、これから新しいことを始めようとする時には、ぜひ、楽しくなるまで取り組んで欲しいものです‼️

2023年6月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : ItoKengo

啐啄同時(そったくどうじ)

子供達の一見些細と思われる成長には大きな感動を覚えます。跳び箱を体育で取り入れてから20年ほどになりますが、毎年子供達一人一人が何度も失敗を重ねながらも、見事に跳ぶことができるようになった様子を目にすると、毎回感動の涙が目に浮かぶものです。

先日もありました。サポートすると楽々跳んでいるので次は一人で跳んでごらんと言うと、「怖いからできない」と拒否。絶対できるからと言ってもダメ。一旦その場を離れ、隣の大きい跳び箱の練習をサポートしている時に、先ほど拒否していた子が跳び箱に向かっていって…綺麗に見事に跳んでいました。本当に自信を持てるまで、ずっとサポートしてあげるのが本来やるべきことかもしれませんが、その子にとっては、そのタイミングが良かったのだと思います。

「啐啄同時」鶏の雛が殻から外に出たいと内側から音を出すと同時に親鳥が殻をつつく。その子はそんなことを考えていたわけではありませんが、自分がその場を離れたと同時にやってみようと思ったのでしょう。

私が言った言葉を信じてくれて、さらに自分も信じたことでしょう。その出来事は長い人生のうちの本当に小さな出来事です。ですが、この小さな出来事から、次の大きなものへの第一歩が踏み出しやすくなることでしょう。

たかが跳び箱なのですが、みよし保育園から巣立っていった子供達は、みんな跳び箱のことを覚えているものです。そして、そこで頑張れたから色々なことにも挑戦できる心が備わったと言ってくれる卒園児たちも少なくありません。

跳べるようになるだけではなく、人生に必要なことも知るきっかけになります。

今回は偶然のタイミングだったと思いますが、しっかりとアンテナを張り、子供達が必要とするタイミングに必要な手助けをしていきたいものです。

2023年6月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : ItoKengo

ありがとう

以前もこのテーマのことを書きましたが、新たに気付いたことがありますので、また、書かせていただきます。

先日、年長児の道徳で扱ったテーマです。教材には何かをしてもらったことに対して、「ありがとう」を伝えようという内容が書かれています。それは当然のことなのですが、なかなか伝えられないものですね。自分もその一人で、見ず知らずの人には言いやすくても、家族や親には言いにくい…なぜなのでしょうね。言えたとしても、相手に聞こえるかどうかの音量で。恥ずかしさが大きいのでしょうね。。。

その「ありがとう」という言葉。対義語は何だろうと思い、流行りのチャットGPTで調べると、「ごめんなさい」「すみません」などが出てきました。それも確かにありますが、ありがとうを漢字で表すと「有難う」となります。

有る=存在と考えると、存在していることが難しい、ですので、その対義語は「当たり前」になります。

日頃、当たり前と思えることに、ありがとうという気持ちは湧きません。ただ、その当たり前と思っているものって本当に当たり前なんでしょうか?

そう考えると、身の回りにある物、出来事、全ては有難いものへと変わると思います。

その例を挙げると、今日のような心地の良い天気。数日前、肌寒く感じました。またその天気も、今日の天気を心地よく感じるためには、数日前の天気があってこそ。

また、コンビニやスーパーで商品を買うことができるのも当たり前ではありません。

その商品ができる原材料…自然物であれば、神が作り出したと思うほどの偶然の連続で、一つの生命体として生きてくれ、それを商品にしようとアイディアを持って実際に作ってみた人、その技術を機械を通して大量生産を可能にしてくれた人、供給が途切れないように大きな投資をしてくれた会社、その生産を支える従業員、できた商品を輸送してくれる人、その仕事を支える会社、それを販売してくれるお店、それを支える従業員…まだまだ自分にはわからない人達や自然の支えがあって、その一つの商品をお金を払って手にすることができます。

そして、非常時には物があってお金があってもその商品を手にすることはできません。

ついつい忘れてしまいますが、全てのものは当たり前ではなく有難いものです。当たり前と思うから、不平不満が出るものです。不平不満と感じたくないものです。そのためには、当たり前という考えや基準を捨てなければいけないと考えさせられました。

2023年6月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : ItoKengo