前回から2か月が過ぎてしまいましたが…
国民教育の師父と呼ばれる森信三氏が遺した数々の言葉の中で、
「小学生までに身につけておきたい3つのこと」の第二弾
を紹介します。
その前に、前回の『いちにちのはじまり』で元気よく朝の挨拶をしましょう!と以来、国語算数の授業、道徳の授業でしっかりとできている子を褒めました。すると、ほとんどの年長児が園に入ってくるとき、午前中に顔を合わせたときに、「おはようございます」と気持ちのいい挨拶ができるようになりました。
また、年中・年少児、はたまたようやく話せるような子も挨拶ができるようになりました。
ただ、この授業は今年始まったわけではありませんので、しっかりと根付いていなければならないのですが、きちんとできるようになるまで繰り返してこなかったのが定着できない原因でした。
いつまでも待っていてはダメなのですね。
定着するまでしっかりと伝え続けることが大事なのだと、あらためて気づかされました。
やがては教えなくとも進んで挨拶ができる環境を作りたいと思います。
さて、今回のお話は
『返事をする』(もうだいぶ前に授業をした内容です)
阿吽の呼吸という慣用句があります。
何も言わずとも息がぴったりと合うことというのが大まかな意味です。
調べてみると…
口を開いて息を出す「阿」,息を吸って口を閉じる「吽」から,気息の出入りを「阿吽」という。相撲の立ち合いは,吐く息・吸う息・止まる息といって,息を吐いたあと,七,八分ほど吸込んで止め,その一瞬に立つものとされているが,立ち合いで呼吸を合わせることを「阿吽の呼吸」という。(ブリタニカ国際大百科 小項目事典)
というように相撲の立ち合いに関する言葉のようです。
場合によっては、日本の美徳の一つの言葉として使われることも多いですが、それはスポーツの連係プレーであったり、とっさに機転を利かせるなどの場合です。しかも阿吽の呼吸という状態になるまでは、何度も意思の疎通が必要です。
ですから、相手に伝えることはしっかりと言葉で伝え、伝えられたら返事をすることが大事です。
言った、言わないということも返事をすることで回避できることが多くなると思います。
これは特に子供達にとっては大事なことです。
まずは言われたことに対して「はい!」と返事をする。それで受け止めたという意思表示になります。
意味がわからない、方法がよくわからないというときには、返事をしてから質問をする。これが理想ですね。
自分も100%できるかと問われると難しいですが、それができる人間になりたいものです。