人の短所よりも長所に目を向けることが大切とよく見聞きしますが、短所を指摘されて育ってきた自分にはやはり難しいことです。つい子供達のまずい言動に着目してしまいます。
ただ、その短所と見えるところに、実は長所も隠れている。そう考えると、見方が変わってきます。短所と見える部分を逆にとらえてみると良いわけです。
例えば、落ち着きがない。話を聞かずに自分のしたいことをしようとする。手が焼けますね。ただ、逆にいうと好奇心や行動力が大きいということです。自分のしたいことを熱心に取り組む原点になります。
それから、優柔不断。飲食店に入って注文がかなかなか決まらない人。自分も初めて行くお店では時折あります。よく、経営に携わる人間は即断即決が望まれるし、デキる人は判断が速いなどとセミナーなどで耳にします。それも利と害を併せ持っています。払うお金に対して、できるだけ満足を得たいと考えるからメニューを吟味しますし、早く決めなければと即決してしまった後に他の人が頼んだものをみて、後悔することも少なくはありません。
情熱的な人というのは一見とても魅力的に感じます。勢いがあり、リーダシップを発揮するには最適の人にみえます。でも、その導き方が上手くいかなかった時はどうなるか。その勢いのまま上手くいくように引っ張っていこうとします。そうです、上手くいかないと怒ってしまう。情熱的=怒りやすい。となるわけです。
落ち着きがない=行動力がある
優柔不断=慎重
情熱的=怒りやすい
他にも
親切=世話焼き
なんでも人に譲る=自己主張がない
… ですから、陰と陽は表裏一体です。子供達の言動から見える、短所の裏にはどんな長所があるのかをいったん考えたうえで、その長所を奪い取らないように導いてあげたいものです。